|
今年も16人計36点の応募がありました。毎年、喬木村を撮り続けているベテランの方の応募が今年は少なくて寂しさは感じましたが、その分、風景からスナップまで新しい人の力作があったと思いました。それだけではなく普段カメラを持たない人たちが撮影という過程のなかで喬木村の再認識をし、新たな興味をお持ちになっていることがよく分かります。
写真の一番大切なことは、表現するという行為ではありません。あくまでもその時と場所を記録するということが表現に増して大切なことです。今は、ごく当たり前の風景として撮った写真を見てしまいがちですが、二十年三十年経ったときに、「ああ、ここはこんな風だったんだ」「このころ、こんな催しがあったんだ」と後の時代の人が喬木村の歩みを目の当たりにしていただける。それは素晴らしい写真の力です。ですから、技術的な話ですが、アップばかりで写真を撮るのではなく、ズームレンズの広角域を多用しながら、主要な被写体だけを写しこむのではなく、上、下、左右に写ってしまうものやことを大切にすれば、今、現在の、喬木村が自ずから表現されてくると思います。それだけ、魅力的な被写体には事欠かない村だと確信しています。
難しい話ですが、撮ろうとする被写体に対して写ってしまう被写体がどう関わっているのかを考えることが喬木村を見つめなおしてゆく写真の行為だと思っています。それはとりもなおさず、喬木村を他市町村に理解していただける作品を生み出します。
総評 長野県写真連盟副会長 南島 孝 氏
|